「九月、東京の路上で」寄贈プロジェクト – 賛同メッセージ

今を判断するには、過去のゆるぎない事実を確かめ学ぶことが必要です。この本はゆるぎない事実をきっとあなたに見えるように伝えてくれると思います。

石山久男(子どもと教科書全国ネット21代表委員)

歴史を学ぶことは、現在の成り立ちを知ることであり、未来の指針を得るために不可欠である。過去の出来事を選り分けて、過ちに目をつぶれば、人類社会を正常に維持していくことはできない。是非とも歴史から目をそむけないでほしい。

川合 康(大阪大学)

どんなに辛くても、やったことをないことにはできません。どんなに辛くても、やったこととはきちんと向き合わなくてはなりません。相手の立場だったらどうなのかを考えて、やったことが許されるものでないとわかったら、心から謝罪することで未来の一歩が踏み出せる、そういうものではないでしょうか。それが人の倫というものではないでしょうか。

川村 肇(獨協大学)

「過去の心温まる事実にも、目を背けたくなるような事実にも澄んだ目を等しく向けること。そこからしか歴史に学ぶことはできません。都合の悪い事実にふれるとすぐ自虐的だという人たちがいる。そうじゃない。ほんとうに心から愛せる世の中をつくっていくためには、すべてを見なくちゃならない。」

小原 隆治(早稲田大学)

ふだんは「よき父、よき兄」であろう「ふつうの日本人」と、つねに公正でなければならないはずの行政や軍がおこなったのが、関東大震災時の朝鮮人虐殺です。背景には朝鮮人への差別意識がありました。忘れられた歴史は繰り返します。虐殺の事実を日本人が忘れることは、それじたいが民族的マイノリティにたいする暴力です。「ふつうの日本人」がヘイトスピーチを口にし、都知事が朝鮮人犠牲者への追悼文送付を拒む現状は変えられなければなりません。日本の若者に事実を伝え、民族差別を断ち切るために、このプロジェクトに賛同します。

澁谷知美(東京経済大学)

「この本で、怒りと涙が出た。
萩原朔太郎の「我怒りて見る 何の惨虐ぞ」の言葉に胸が突き刺さる。
関東大震災の大量殺戮は、歴史上にいまだなかったこと。
朝鮮の国や言語や姓(名字)を奪った上に、生命を奪う、絶対に許せない。
この教訓を皆身につけて、二度と過ちは繰り返さないために、多くの人にこの本を読んでいただきたい」

峰岸 純夫(都立大学)