2015年7月から本格的に始まった、安倍政権への国会前での抗議行動。飲料水の確保が困難な国会前での真夏の抗議行動という悪条件を少しでも緩和したい!と考えて、有志で始めた給水活動。2015/9/19に安保法案が成立するまで、約2tの水、大量ののど飴を配ってきた我々ですが、安保法案が成立した後も、我々には我々なりにまだまだやれることがあるのではないか?と考え、組織をそのまま残しました。
今後我々は抗議行動での水配りボランティアを継続しつつ、水や飴だけでなく、安倍政権、ファシスト政権に対抗するプロテスターの皆様に、共有すべき社会問題の基礎知識も配っていきます。

『長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会』 井上洋子 共同代表 講演会
【連帯のダイナミズム】
1942年2月3日、山口県宇部市床波海岸の沖合、冬の瀬戸内海に水柱が立ちました。海底下のごく浅い坑道で採炭していた長生炭鉱で水非常(浸水事故)が発生。183名の炭鉱労働者が犠牲となりました。
うち136名は、当時日本の植民地であった朝鮮半島から、さまざまな強制により炭鉱に送り込まれた人々です。事故から80年余が経過した現在も、戦争国策と民族差別の犠牲となった人々を日本政府は放置したままです。一方で、犠牲者の尊厳を回復し、追悼し、坑道内の遺骨を故国に帰還させるべく、35年にわたり地道な奮闘を続ける人々がいます。
「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」。同会による「埋もれた坑口は市民の手で開ける」との決心は、土木工事業者、全国の一般市民、有意の国会議員、そして生命の危険すら引き受けるダイバーの連帯のうねりを生みました。邂逅することのない人々の魂に思いをはせ、不正義に怒り、見ず知らずの他者に力を貸す営為こそ、現在の日本社会に横行する差別と歴史否認に抗する確かな対抗軸ではないでしょうか。
「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」の共同代表・井上洋子氏に、今日ダイナミックな展開を見せる運動の歩みと意義を語っていただきます。
【登壇者のご紹介】
井上洋子(いのうえ・ようこ)
1991年「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」(事務局:山口県宇部市)発足に参画し、現在、共同代表を務める。同会は歴史に埋もれていた水非常犠牲者を特定し、韓国遺族会と交流。2013年、全犠牲者の名前を刻んだ追悼碑を建立。以降、遺骨の収容と遺族への返還を目指し、日本政府が拒絶する坑道内捜索を同会自ら行うことを決意。2024年9月、地中に埋もれ所在不明だった坑口を発見し、発掘開口に成功する。同年10月からダイバー有志の協力を得て坑道内の潜水調査を開始する。
HPはこちら→ 長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会
司会 朴順梨(ぱく・すに)
フリーランスライター。著書に『韓国のホンネ』(安田浩一共著・竹書房)、『奥さまは愛国』(北原みのり共著・河出書房新社)、『離島の本屋』『離島の本屋ふたたび』(ころから)など。日本社会の差別や歴史否認問題の記事を数多く手がけ、長生炭鉱遺骨捜索の取材に継続的に取り組んでいる。Webで閲覧可能な長生炭鉱関連の記事はこちら
→ 戦時中の事故で水没した「長生炭鉱」、海に眠る遺骨探して…”最強ダイバー”の思い
【募集要項】
完全予約制・前払い、でお願いします。
会場募集人数は55名です。事前申し込みが済んでいない方は入場できません。
申込後のキャンセルはできません。
- 日 時:2025年10月13日(月曜日・祝日・スポーツの日)
- 開場 14:00
- 開始 14:30
- 終了予定 17:00
- 場 所:かながわ労働プラザ 4階(横浜市中区寿町1-4)
- 「石川町駅」中華街口(北口)より、徒歩およそ5分
【チケットの種類】
- 会場参加(録画配信もご覧になれます)
- 録画配信(暫定版を速やかに配信・字幕付き版を後日配信)
- いずれも
- カンパ込み 3,000円
- 会場参加、配信閲覧のみ 2,000円
- いずれも
(注)通常より高額の設定となっていますが、登壇者の交通費・宿泊費等が含まれています。ご了承ください。なお、本講演により生じた利益は『長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会』に全額カンパいたします。