「九月、東京の路上で」寄贈プロジェクト – 母校へのメッセージ

先生方へ。この度、当プロジェクトを知り、ぜひ母校にこの書籍を寄贈したいと考えました。花園高校は線路を挟んだ至近距離に、大阪朝鮮高級学校がある土地柄です。いま現在の在日コリアンをはじめとした民族差別問題への知識と併せ、決して忘れてはいけない過去の歴史も、母校の生徒に学んでもらえたらと願います。何卒、よろしくお願いいたします。

大阪府立 花園高等学校 卒業生 菊井 賢治様

未来の日本を引っ張って行くであろう皆さんに、過ちは正しく過ちと認め、より良い日本にしていく為にこの本を送ります。

私立 慶応義塾高等学校 卒業生

第五代か六代目の生徒会長でした。在籍中は迷惑ばかりかけたので、罪滅ぼしです。明日の為に過去を忘れないように、中国上海より願っております。

東京都立 淵江高等学校 卒業生 富山 徳之様

この本は、小池百合子都知事の追悼文取りやめで大きな話題となった、関東大震災後の朝鮮人虐殺に関するノンフィクションです。今の日本に広がっている、民族差別、排外主義。その表出としてのネット上のヘイトスピーチを見るのつけ、この事件を「過去にあった悲惨な事件」と簡単に片付けることはできません。過去の大きな過ちを再び繰り返す事のないよう、歴史を学んで下さい。この本を寄贈する事が、皆さんの学びの一助となれば幸いです。

岩手県立 水沢高等学校 卒業生 佐藤 哲也様

たくさんの生徒に読んでほしいです。

北海道立 北海道北見柏陽高等学校 卒業生

被害の歴史は多く語られますが、加害の歴史には目をつぶろうとすることが多いように思われます。教育大学附属中学・高校の卒業生として、ひとりでも多くの若き後輩に歴史の事実を知っていただきたく、『九月、東京の路上で』寄贈プロジェクトに加わることといたしました。まずは先生方にご一読いただき、図書室の蔵書に加え、生徒たちにご紹介下さるよう衷心よりお願いいたします。

国立 筑波大学附属高等学校 卒業生 藤堂 清様

成蹊高校は、いわずと知れた、安倍晋三首相の出身校です。小池都知事も安倍首相も、歴史観がおかしい。在校生の皆さんには、この本をよんで、正しい歴史を知って欲しいと思います。

私立 成蹊高等学校 卒業生

関東大震災時の朝鮮人虐殺事件は、熊谷市内でも発生しています。熊高在籍当時の私は、恥ずかしながらそれを知りませんでした。在校生のみなさんの見識を深める手助けとしてくだされば幸いです。

埼玉県立 熊谷高等学校 卒業生 吉田 幸弘様

現在の日本では、特定の外国人を標的にした差別の扇動(ヘイトスピーチ)が非常に問題になっています。忘れてはならない歴史だと思います。どうか、お読みになって下さい。

河野 誠様

思い出多い母校の図書館に、この本を贈ります。この本を通して、人生の指針を探している最中の、多感で知識欲にあふれた高校生のみなさまが、歴史の重みを受け止めることにより品位を育み、知性を深められることを念じています。

東京都立 西高等学校 卒業生 池田 香代子様

後輩たちに知ってほしいと思います。

三重県立 宇治山田高等学校 卒業生 大川直樹様

母校の後輩が、不幸な歴史に学んでより良い未来を作るために書籍を寄贈できればと存じます。

神奈川県 立海老名高等学校 卒業生

今、若い人たちに読まれるべき本だと思います。

東京都立 西高等学校 卒業生 福永 良子様

自由放任の校風のお陰で大して勉学に励みもせず、のほほんと卒業していった通称「どん底の世代」の者です。ただ、友達と夜通し語り、本を読みあさって過したあの3年間が、”社会”に出てからの私にとって、”人”であり続けるための養分となっている事は間違いありません。今、私は仕事の傍、銀座で反ヘイトスピーチを学ぶ講座を開く銀座No!Hate小店という活動をしています。母校になんの恩返しも出来ずに過ごしてきましたが、一人でも多くの後輩にこの本に出会って欲しいとの想いを込めて寄贈させて頂きます。過去は現在に、そして未来へと地続きです。

東京都立 日比谷高校 卒業生

旧門司高校の卒業生です。私は今横浜に住んでいます。横浜も関東大震災で大きな被害がでた場所です。そして朝鮮人の虐殺が起こった場所です。当時の小学生が綴った作文が残っています。お兄さんが朝鮮人を殺しに行ったとか、朝鮮人が血だらけでうんうんうなっているのを見たとかの記述が普通にでてきます。淡々とした筆致で、またその多くが暴力を肯定して書いていることに衝撃を受けました。東京都知事が朝鮮人虐殺被害者への追悼文を出さないことが問題視されていますが、東京だけでなく横浜でも虐殺への軍や警察の関与を否定し、さらには虐殺の事実そのものを忘却させようとする動きがあります。門司からは離れた場所での出来事ですが、歴史を歪め、敵意を煽り、差別を野放しにすることの危険性を考えてくれるといいなと思います。

福岡県立 門司学園高等学校 卒業生

在学中、忘れられがちな近現代史から日本史を敢えて学ぶことで、過去の過ちから学ぶ歴史観、修正主義の誘惑に惑わされない知識を得ることができたことは今でも得難い経験であったと思っています。

今もその方針には変わりがないと信じていますが、時代が大きく揺り戻し様々な情報が飛び交っている今、確かな事実に基づく知識が何よりも重要になってきています。私たちが今生きる東京の路上で(学校からさほど遠くない場所も事件の舞台となっています)実際にこれらの惨劇が起きたのだということを肌感覚で感じることができるこの本が、生徒さんたちの学びに役立つことを祈っております。

私立 女子学院高等学校 卒業生

私の在籍していた頃は、眼に見える形での差別などは校内にも地域社会にも見受けられませんでしたが、排外主義に世の中が席巻されつつ有る今の時代にこういう事が有ったという事を後輩達に知ってもらい、何故この様な事が起きたのか、今はどうなのかという事を考えて欲しいと思い、この書籍を寄贈したいと思います。

どうかご査収いただけます様にお願いいたします。

東京都立 府中工業高校 卒業生 森谷 一弘様

これから社会に出て行く人たちに、”よりよく生きるという事は、過去に学んで未来に生かすこと”ということを知って頂ければ幸いです。

沖縄県立 那覇高校 卒業生

在校生・教職員の皆様へ

“過去に目を閉ざす者は、現在に対してもやはり盲目 となる”
「九月、東京の路上で」寄贈プロジェクトの趣旨に賛同し、母校に寄贈します。

今回の東京都知事の行動は、私人ではなく国際都市かつ日本の首都である東京都を代表する公人としての行動であり(さすがに、これはまずいだろう。)と私は思い、このプロジェクトに賛同しました。

私は、この数年、極端な国粋主義、排外主義的見地から歴史の改竄とも思える主張をする言論、出版物が巷に溢れ、それを是とする風潮が次第に力を増していることに憂慮しています。

どんな国家、国民の歴史にも、悲惨な事件、政治家や指導者の間違った判断と行為、民衆が被った被害の事実があります。都合が悪い歴史事実から目を背け矮小化し、反省や教訓とせず、いたずらに国の威信や誇りを保とうとする風潮が続けば再び政治家や指導者が国策を誤り、国民を不幸にしてしまします。

このような私の考えはまさに、茨木高校で学んだことに根ざしています。

この本を母校の図書室に置くことは、校歌の(われ等も互に荒怠いさめ、至誠を致して国運扶けん)の教えにも適うことと私は信じます。

大阪府立 茨木高等学校 卒業生 西田 秀隆様

同じ時代を生きる人への共感をすり減らす前の人たちに知ってほしいと思います。どうぞ公開の蔵書として後輩の皆さんに提供して下さい。

東京都立 雪谷高等学校 卒業生

海外で生活し、外国人(アジア人)として差別を受ける経験をしました。帰国後、虐殺を目撃したおばあさまに出会い、今、朝鮮人虐殺の「国家責任を問う会」の事務局のひとりとして活動しています。私自身の差別体験は当時、そして今も朝鮮人が受け続ける差別とは比ぶるべくもありませんが、歴史の出来事を「我が事」として捉える切実なきっかけとなりました。

「殺されるかもしれない」「殺すかもしれない」両方の思いで携わっています。差別・被差別、いずれも、想像力と感受性を研ぎすますことで私たちのすぐ隣にあると知ることができるのではないでしょうか。

研究書、活動家の記録の著作はこれまでも複数出版されてきましたが、路上を歩き始めることから歴史の事実を浮かび上がらせたジャーナリスト・加藤直樹さんによる一冊、『九月、東京の路上で』が今私たちの手元にあってよかったと、心から思っています。都知事が追悼文送付を取りやめ、追悼碑のすぐそばで「虐殺はなかった」と叫ぶ人びとが集会を開く今、ヘイトスピーチ、ヘイトデモが繰り返し行われる今、差別発言が多くの政治家の口から発せられる今、多摩高の皆さんにこの一冊を贈ります。どうぞ、読んでください。

神奈川県立 多摩高等学校 卒業生 角取 明子様

卒業してからまもなく30年になろうとしています。初めて母校に寄贈したいと思いましたので、ぜひ図書館にお納めください。蕨は多文化共生の土地であって欲しいと心から願います。

埼玉県立 蕨高等学校 卒業生 橋本 修様

在日韓国・朝鮮人の卒業生です。当時の私の学年にも、日本名で普段、分りませんでしたが、在日の生徒が数名おりました。今も同じだろうと想像しています。校風(館風 笑)の不羈自由は、しっかりとした土台に成り立つことを学びました。歴史は重要な土台の一つです。風化させてはいけない歴史を書いたこの本を置いて戴ければ幸いです。図書館で出会った本、全集をあれこれと思い出し感謝しながら。 不一。

福岡県立 修猷館高等学校 卒業生 金 正則様

卒業して20年以上経ちますが、自由で温かな雰囲気の校風を今でも懐かしく思い出します。本書を通じて、亡くなった人の声に耳を傾ける大切さ、歴史を学ぶ意味、そもそも人はなぜ勉強をしたり本を読んだりしなくてはいけないのかということを改めて考えていただく一助になればと願っています。

愛知県立 明和高等学校 卒業生

これからの日本・世界を作っていく若い方々に、歴史から学ぶ力と、自分たちの権利と共に様々な立場の人たちの権利を尊重する力を身につけていって欲しい。そのささやかなお手伝いとして、お世話になった母校にこの本を贈ることができれば嬉しく思います。

宮城県立 泉高等学校 卒業生 鈴木 奈津子様

 ’72年の卒業生です。当時は気付きもしませんでしたが、白金では、自由な校風の中、のちに「ものの見方」「物事の捉え方」を身に付ける上での大切な土台になるものを、多くの先生方から様々に学ばせていただきました。「流言飛語(蜚語)」という語をめぐるやりとりから話が及んで、この大震災時の朝鮮人虐殺の問題について蒙を開いて下さったのも、当時国語科のS先生でした。

良き師に恵まれることと同様に大切なのは、良き一冊との出逢いだと思います。在校生のみなさんには、ぜひ一度手に取っていただいて、今この時代に起きようとしていることに真っすぐに眼を向ける、そんなきっかけの一つにしていただけたらと願っています。

明治学院高等学校 卒業生 加藤 竹欣様

歴史を改竄しようとする動きに抵抗する人間になって下さい、という後輩への想いを込めてお贈りいたします。図書館にて、生徒の皆さんにご紹介いただければ幸いです。

茨城県立 水戸第一高等学校 卒業生

在校生の皆さんも私も生まれていない時に起きた事実です。 違いを認めながら差別のない世界を築いていくために、歴史に向き合ってください。 私もこの本から多くを学びました。

都立 杉並高等学校 卒業生 渡辺一枝様

歴史を知り、同じ悲劇を未来に繰り返さないために、市高生にこの本を送ります。

さいたま市立 浦和高等学校 卒業生

私の誇りである母校の先生方、そして多くの在校生の皆さまにぜひ読んでいただきたく思います。 宜しくお願い申し上げます。

日本大学第二高等学校 卒業生

 ご無沙汰しております。

卒業してから20年近くが経ちましたが、高校生活の思い出は今でも私の中に輝いて残っています。

今回、「九月、東京の路上で」寄贈プロジェクトの趣旨に賛同し、この本をお送り致しました。小池東京都知事が、関東大震災時の朝鮮人虐殺に追悼文を送らず、その歴史をなかったことにしようとしています。更には、その都知事の行為をメディアも大きく報じることなく、世間も無関心のように思えます。

これは、単なる1人の歴史修正主義者の行いに留まりません。為政者の差別意識は、それを見る一般の人々の差別意識を容認し、実際の行動へ導くことすらあります。だから、このような歴史が実際にあったこと、その狂気は自分たちと無縁でないことを学んで欲しい。

私が高校生だった頃よりもヘイトが世の中に蔓延していると感じる現在、是非ともこの本を図書館に置いて頂き、1人でも多くの生徒に読んで欲しいと思っています。

京都教育大学附属高等学校 卒業生

Knowledge Is Power, Arm Yourself

静岡県立 御殿場南高等学校 卒業生

在校生のみなさんが「時に之を習う」ことを願って寄贈します。

愛知県立 時習館高等学校 卒業生 田嶋いづみ様

教科書の箇条書きでしか知らなかったことを、被害者としても加害者としても、自分にも起こりうる事として、数字ではなく実際に生きていた人たちのこととして知って欲しいと思います。

私立 学習院女子中等科高等科 卒業生